各部署の紹介
透析室
当院の透析室では医師・看護師・臨床工学技士によるチーム医療で、患者さまには安全で快適な透析治療を受けて頂けるよう複数の専門診療科と連携し、万全の体制を整えています。また、患者さまの疾患・合併症に対する予防・治療はもちろんですが、日々の生活の悩みや相談などコミュニケーションを大切にし、患者さまに寄り添いながら思いやりのある看護を心がけています。
透析室師長 安野 達也
透析スケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前① 7:30~
5時間透析、または介助が必要な患者さま |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ─ |
午前② 7:50~
4時間透析の患者さま |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ─ |
午後① 12:30~
5時間透析、または介助が必要な患者さま |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ─ |
午後② 13:20~
4時間透析の患者さま |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ─ |
腹膜透析(CAPD)外来 … 火曜、木曜の午前9:30~
当院透析室の特徴
当院透析室は、シャントの作成から透析導入、外来維持透析まで一貫して治療を行います。
慢性腎不全における透析療法は長くお付き合いしていく治療となります。長期間治療していく中で体調が悪くなる可能性もありますが、そのような状態となった場合にも、当院では透析治療の心配をすることなく、入院し治療に専念していただくことが可能です。
取り組み
日々進歩している透析医療の知識習得に努め、質の高い治療が提供できるよう、スタッフ一人ひとりが専門チームに所属し、多様化する患者様のニーズに応えられるよう努めています。
フットケアチーム
透析患者さまの足は、動脈硬化や末梢血管障害などにより、血液循環の問題から治りが遅くなる場合も多く、小さい傷や潰瘍などが原因で、最悪の場合には足の切断に至ることもあります。当院では足先の確認、血流検査など積極的に行い、早期発見・早期治療に努めています。
透析時間を利用して、ベッド上で寝た姿勢で下肢の運動療法を行っています。透析治療では長時間の安静が必要ですが、その時間を有効に活用し、筋力の低下防止、運動機能の低下予防に努めており、患者さまのQOL(生活の質)を維持出来るよう援助します。
腹膜透析は患者さまが主体となって治療するため、自己管理が非常に重要になります。腹膜透析認定指導看護師を中心に、専門知識と技術を持った看護師が、身体的、心理的、社会的に安定した状態で腹膜透析を続けられるよう患者さま一人ひとりに合わせたペースで教育的支援をしっかりと行います。
バスキュラーアクセス管理チーム
安全に血液透析を行うには良好なバスキュラ-アクセス(シャントなどの透析治療に必要な出入り口)は非常に重要です。当院では透析室、泌尿器科、循環器内科が連携し、シャント造設からシャント再建術、狭窄・閉塞時に行うPTA(経皮的血管形成術)や血栓除去術に至るまで、一貫して院内で対応出来るように体制を整えています。
災害対策チーム
南海トラフ地震などを想定した透析治療中の災害に備え、災害対策チームを結成しています。ダイアライザーや透析回路などの物品の確保、自家発電装置、水の貯蔵タンクなど設備の強化に加え、災害発生時の行動説明、避難訓練を実施するなど、災害対策について力を入れております。
腎性貧血管理チーム
腎性貧血は動悸や息切れ、倦怠感などの症状がみられ、日常生活へ支障をきたします。定期的に行う血液検査で腎性貧血治療薬を適切に選択し、患者さまの貧血による負担軽減に努めています。
CKD-MBD管理チーム
CKD-MBDとは慢性腎臓病に伴うミネラル骨代謝異常の事で、血液中のリン、カルシウムのバランスが崩れ、副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰に分泌されると、骨がもろくなったり、血管の石灰化を引き起こします。定期的に行う血液検査でリン、カルシウムの値が適正に保てるよう食事管理、服薬管理の教育指導を行います
新規透析患者指導チーム
透析治療が必要となった患者さまに対し、バスキュラ-アクセス管理や食事など自己管理に必要な知識と、治療や通院に対する不安の軽減など、透析を始めた患者さまの精神的支えとなる看護を行います。透析導入から通院透析まで安心して治療を受けていただくことのできるように体制を整えています。
設備のご案内
透析室 特別透析室(個室)
現在透析室にはベッド数24床、個室対応可能なベッド数1床、病室透析対応ベッド数1床あります。
透析室は1階に位置し、高齢者や足腰の弱い患者さまにも通院しやすい環境となっております。
感染症や患者さまの病状に合わせ、病室や個室での透析にも対応しています。
電動ベッドに液晶テレビが個別に完備され快適な透析治療が受けられます。
エコー
血管が細い方にも素早く確実に針が刺せるようにエコーを見ながら穿刺が出来る、ハンディタイプのエコーを導入しております。
待合室
透析室内24台全てのベッドにオンラインHDF対応可能な設備を備えています。オンラインHDFとは、清浄化された透析液を置換液として用い、大量置換を行うことで幅広い尿毒素の除去により、様々な臨床効果が見込める治療方法です。専任の臨床工学技士により水質管理を厳密に行い、日本透析医学会より定められた、透析液水質管理基準を満たし透析液水質確保加算を取得しています。
- 骨、関節痛
- 皮膚の痒み
- 食欲不振
- 貧血
- 下肢のイライラ感
など
送迎ご案内
血液透析を受ける患者さまはひと月あたり、およそ13回前後の通院治療をしていただくことになります。 自宅付近~当院までの無料送迎サービスをおこなうことで通院の負担軽減のお手伝いをしております。
※送迎車に患者さま自身で乗り降りの可能な、規定エリア内にお住まいの方が対象となります。詳しくは透析室までお問い合わせ下さい。
臨時透析のご案内
旅行や仕事、出張などで今治市にお越しになる方、お盆やお正月など帰省される方の臨時透析を随時受け入れております。日程が決まりましたら、希望する透析の日時をご連絡ください。
臨時透析の申し込み方法
①予約
まずは電話で予約をお願いします。
TEL 0898-23-3358 7:00~19:00(日曜日を除く)
「臨時透析をお願いしたいので、透析室までお願いします。」と伝えてください。
②必要書類の提出
ご予約後、下記の必要書類をFAXで送って下さい。
・透析情報
・透析記録(直近3回)
・健康保険証、特定疾病療養受療証
FAX 0898-23-8868
③ご来院
当日持参していただくもの
・健康保険証、特定疾病療養受領証、身体障害者手帳
・現在透析を受けている病院の手紙(診療情報提供書、透析記録など)
・バスタオル1枚、フェイスタオル1枚
・止血ベルト(使用者のみ)
・イヤホン(テレビ視聴希望の方)
③お支払い
透析終了後、2階受付にてお支払いがあります。
他院から転院を検討中の方へ
引越しなどの理由で、現在通院治療中の施設から転院をお考えの方は、さまざまな不安や悩みを抱えていらっしゃると思います。当院では他院で透析を受けられている患者さまの転院も受け入れております。当院への転院をお考えの方は、気軽にご相談下さい。見学のみも受付けております。
①まずはご相談から
些細なことでも構いませんので、まずは気軽にお問い合わせ下さい。
TEL 0898-23-3358 7:00~19:00(日曜日を除く)
「透析室の見学希望です。透析室までお願いします。」と伝えてください。
②見学
透析室の案内、各機器などのご説明をいたします。
③受診
透析中の施設の手紙を持参し、泌尿器科を受診していただきます。
④通院開始
患者さまの生活スタイル、予定をお伺いし透析スケジュールの調整をさせて頂きます。
透析医療費のご案内
透析患者さまの経済的負担が軽減されるよう、医療費の公的助成制度がございますので、各案内をご覧になり必要な手続きを行って下さい。ご不明な点がございましたら当院の地域連携室までご相談下さい。
詳しくはお問い合わせ下さい。
- TEL(透析室)
- 0898-23-3358 (内線207)
- FAX
- 0898-23-8868(代表)